トビタテ留学JAPAN船橋力氏の講演会。不確実な現代を生きるためにとるべき行動

本・教養

『トビタテ!留学JAPAN』プロジェクトディレクターの船橋力氏の講演会に参加しました。

ここでは、講話の中で特に印象的だったものについて触れたいと思います。

トビタテ!留学JAPANとは

政府だけでなく、官民共同のもと社会総掛かりで取り組む「留学促進キャンペーン」です。

文部科学省は、意欲と能力のある全ての日本の若者が、海外留学に自ら一歩を踏み出す機運を醸成することを目的として、2013年10月より留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」を開始しました。政府だけでなく、社会総掛かりで取り組むことにより大きな効果を得られるものと考え、各分野で活躍されている方々や民間企業からのご支援やご寄付などにより、官民協働で「グローバル人材育成コミュティ」を形成し。将来世界で活躍できるグローバル人材を育成します。

トビタテ!留学JAPANのWebサイトより抜粋

このように官民協力のもとおこなうプロジェクト、しかも200億円規模の大規模なものは初めての取り組みとのことです。

これまでに1万人を超える学生を海外へ送り出しています。

留学する学生のために返済不要の奨学金を月10数万円支給され、また、充実した研修を実施してくれるなど、至れり尽くせりのプロジェクトです。
私が学生の頃にあれば参加してみたかったですね。

200億ものお金を集める

このプロジェクトに必要な資金は民間から集めたそうで、企業等から200億ものお金を集めたそうです。

かなりの額ですよね。

いったいこれだけのお金をどうやって集めることができたのでしょうか?

船橋さんは、「多くの企業が大義に賛同してくれたからだ」とおっしゃっていました。

大義に賛同とは

近年、インターネット、SNS等の普及により、世界の距離は一気に近くなりました。

また、これまでは発展途上国と言われていた国々が”新興国”と呼ばれるようになり、国どうしの経済の差が一気に縮まり逆転しようとしています。

 

このような状態で日本はどうなっているかというと、少子高齢化がますます進み、労働人口が減少し、経済発展が滞っている状況です。

さらに、抱えている問題は少子高齢化のみでなく、財政の赤字や国際的競争力の低下など多くの者があります。

 

さまざまな変化がある現代では、将来を見通すことが困難になり『正解がない時代』になっています。

これからの変化が激しく、予測困難な『正解がない時代』を生き抜くには、自ら行動することが必要です。

 

トビタテ!留学JAPANでは、自ら行動し、未来を切り開くための力を身に着けるために、学生を海外へ送り出し、外の世界を知ることで『視野の広がり』『多様性の受容』『アイデンティティの確立』といった能力を身に着け、ひいては日本の将来につなげるというものです。

多くの企業が日本のこのような状況に危機感をいだいており、このトビタテの理念に賛同しお金を支援してくれているとのことです。

ただ、現実的な話もすると、このような大義のためだけではなく、『企業のPR』『減税措置』『学生のリクルート』も狙いがあるそうで、実際にトビタテに参加した学生の4割近くが支援企業に就職しているそうです。

大人の言うことを信じるな

上に書いていますが、これからの時代は将来を見通すことが困難で、『正解のない時代』になります。

つまり大人(自分よりも1つ上の世代)の正解は、自分たちの正解ではなくなっています。

このような状態の中、大人の方法論を実行したところで、成功できないばかりか、手痛い失敗をこうむることになりかねません。

船橋さんはこのことを指して

大人を信用するな

と語っていました。

では、このような時代にはどのように行動すればいいのか。

それは好奇心を持つことです。

人は危機感かワクワク感でしか動かない

まさにそうだと思います。

留学という体験がまさにこの、ワクワク感つまり好奇心を持つことに役立ちます。

これまで住んでいた日本と異なる世界を知ることで、『挑戦する力』『コミュニケーション力』『積極性』といった力を身に着けることができます。

新しい時代の正解を見つけ出すには、自ら挑戦し、トライエンドエラーを繰り返すことでしか見つからないと思います。

船橋力氏の講演会まとめ

私の学生時代にはこのような機会はほとんどありませんでした。

しかし!

今は意欲さえあれば、挑戦さえすれば、このようなチャンスを手にすることができます。

今、学生の方であれば、このような機会に積極的に参加してみることをぜひおすすめします。

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