金融庁の審議会の報告書で話題となった『老後２０００万円』問題。
別の試算では３０００万円ともいわれています。
残念ながらこれについては事実であり、こから老後を迎える世代は真剣に考える必要があります。
でも、そんなこと急に言われても、、、
この記事ではこんな悩みについて解決します。
ここでは、なぜこのような事態になっているのかについてはいったん置いておいて、どうすれば２０００万円をためることができるのかについて説明します。
最初に結論を言うと最も現実的で実現可能な方法は不労所得を得ることです。
これからの働き方は「給与+不労所得」を目指すべきです。
不労所得とは
文字のとおり、働かずにお金を稼ぎだす方法のことをいいます。
分かりやすいのもは株式投資等ですね。
株を買っておけば、自分は何もしていなくても株価が上がれば、その分利益を得ることができます。
ただし、もちろんリスクがあることを忘れてはいけません。
株価は上がるだけでなく、下がることもあり得ます。
できるだけリスクは取りたくないですよね。
一応リスクが少ないものもあります。
それは、国債です。
国債は安全な運用が可能で、国がなくなりでもしない限りリスクがありません。
その代わり、リターンが少ないです。
年１００万円の利益を出したければ、億の元金が必要になります。
リスクがある株式でも２０００万くらいの元金が必要だといわれています。
普通のサラリーマンにはとても現実的でないですよね。
最初からそれなりの元金がある人は、それを使ってうまく運用すればいいですが、そうでない人はコツコツと積み重ねていく必要があります。
そのために必要なのは考え方を変えることです。
まずは節約
そもそも株式投資の年利（１年間の利益）は平均約５％と言われています。
投資信託等のファンド（お金を預けてあなたの代わりに株等を買って運用してくれる会社）を買った場合は、１～２％の手数料がかかってしまいますので、実質３％くらいになってしまいます。
しかも、その３％は確実な利益ではありません。場合によっては、不況等で投資した額すら返ってこないこともあります。
このように投資というのは容易ではありません。
しかし、節約ならどうでしょうか？
例えば、投資で年５％の利益をだすことは大変でも、節約で５％安く買うことはできそうですよね？
1000円のものを950円で買う、５％のクーポンを使う、それだけで５％のお金が浮いたことになります。
株で５％の利益をだすよりは遥かに簡単そうです。
具体的な節約方法として例えば、携帯電話代が挙げられます。
よくわからないからといって大手キャリアで契約していませんか？
今ではいくらでも安い携帯料金の会社があります。
そこと契約するだけでも、月に数千円を浮かすことができます。
格安スマホについては別の記事で説明していますので併せて読んでみてください。
他には保険料。
自分の契約がどうなっているかきちんと把握していますか？何かあったときにもらえる金額よりも払いすぎていませんか？
自分の収入にみあった金額ですか？
すぐにでもプランを見直しましょう。
場合によっては、これも月に数千円浮くことになるのではないでしょうか？
お金に対する意識
これらのお金を月に１万円でもいいので投資に回してみましょう。
ここで大切なのは、この月１万円で利益をだすことにやっきになることではなく、お金の運用方法を身をもって体験することです。
つまり、お金に対する意識を変える必要があります。
『本当のお金持ちは無駄遣いをしない』とよく言われます。
まずは無駄遣いを減らし、投資に対する意識・感覚を身に着けるようにしましょう。
実際に始めるにあたり、つみたてＮＩＳＡという制度があります。
簡単に少額で始められますので、やってみようと思った方はぜひ始めてみてください。
ブログ等
ブログやYOUTUBEも大きく分ければ、不労所得ということができます。
一度うまく回りだしたブログ等の広告収入は、グーグルの方針が大きく変更にならない限り安定して一定の収入を得続けることができます。
これらのいいところは、初期費用がほとんど必要ないということです。
ブログであればレンタルサーバ代とドメイン代が年間に約１万円程度必要ですが、これは事業を開始する場合に非常に安い初期費用です。
YOUTUBEについても、動画編集のためにちょっと性能のいいＰＣが必要ですが、これも動画編集以外にもＰＣを使うことを考えれば、大した初期費用にはなりません。
うまくいかなければすぐにやめても大した損失にはなりません。
アドセンス
ブログの収入として大きくアドセンスとアフィリエイトの２つがあります。
アドセンスについては、自分が運営するブログにグーグルの広告を設置し、ブログを見た人がその広告をクリックすることで収入が入る仕組みです。
つまり、そもそも自分のブログを多くの人に見てもらうというハードルがある上に、広告をクリックしてもらう必要があります。
１０万ＰＶあれば、月に２～５万程度の収入があると言われていますが、ここまでの収入があるブログは全体の数％もないと言われています。
実際、半分近くのブログがそもそも収入が全くないとも言われているくらいです。
成功している人の共通点としては、コツコツとブログの運営を続けることです。
ただし、アドセンスだけで十分な収入を得ることはかなり難しいため、次に説明するアフィリエイトと併せてブログ運営を行っている人がほとんどです。
アフィリエイト
アフィリエイトとは、「成功報酬型広告」とも言われ、例えばブログである商品の紹介をして、ブログを見た人がその商品を購入したら、企業から一定の報酬が支払われるという広告です。
ブログを通して商品が売れることで報酬が入るため、一時期は、購入もしたことがない商品を紹介するブログが乱立していました。
そのことに怒ったグーグルは、そのような記事が検索で表示されないようにアルゴリズムを変更したため、現在は、以前のような方法でアフィリエイトでの収入を得ることが難しくなったと言われています。
それでも、まだまだ十分な収入が得られることは事実ですので、アドセンスとうまく組み合わせることで収益がみこめます。
ブログのメリット
お金を稼ぐということ以外にも、ブログはメリットがあります。
ブログで記事を書くためにはネタが必要になりますので、ブロガーは常にネタになることがないかと情報収集をし、周りにアンテナを張っています。
このことで常に新しい知識が得られます。
また、得た知識を文章化しブログで公開することで、その知識が自分のものになります。
『もっとも効率の良い投資は自分への投資』という言葉があるように、どうせブログをやってみるなら、自分の勉強も意識してやってみるといいと思います。
不動産投資は？
不動産投資についても不労所得を得る１つの方法です。
アパートやマンションを購入し、入居者から毎月賃貸収入を得ることができます。
しかし、不動産投資には少し注意が必要です。
基本的に不動産業社から勧められる物件の見積もりでは、理想的な条件での見積もりが提示されます。
常に満室の状態で、地価は緩やかに上昇し、、、など、他にも融資を受けた場合はその返済があるなど、実際には、見積もりどおり利益があることはほとんどありません。
さらに、2019年現在は、賃貸について需要よりも供給の方が多い供給過多の状態になっています。
日本の少子高齢化の状況をみると、この状態はしばらく続きそうです。
不動産投資は投資の手段として決して悪いものではありませんが、このような状況を理解したうえで行うことが必要です。
他の役立つ情報
参考書籍
金持ち父さん貧乏父さん ロバートキヨサキ著 筑摩書房
投資戦略の発想法2008 木村剛著 ナレッジフォア
”投資”に踏み出せない人のための「不労所得」入門 加谷珪一著 イースト・プレス
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