『インプット大全:樺沢紫苑』の書評|記憶に残るインプット術

本・教養

『インプット大全:樺沢紫苑著 サンクチュアリ出版』のレビューです。

著者はベストセラーとなった『アウトプット大全』を執筆しており、そのインプット編になります。

 

本はよく読むんだけど、ほとんど覚えていないなぁ、、、

ということはありませんか?

それって記憶に定着させる読み方ができていないからなんです。

 

インプット大全には、読み方を工夫することで記憶に定着できる方法について書かれています。

この本の内容を一言で表すなら、『アウトプットを意識しながらインプットを行うことでインプットの質を劇的に上げることができる』ということです。

つまり本に書かれたことを実践することで、映画を見たり本を読んだりといった、経験したことを記憶に確実に定着させることができます。

せっかく本を読んでも、1週間後には内容を全く覚えていないというのは嫌ですよね。

ぜひこの本を読んで記憶に定着させる方法を身に着けてみて下さい。

アウトプット大全とセットで読むことでより詳しく知ることができると思います。

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インプットの定義

映画を見たり本を読んだり、いわゆるインプットと呼ばれることはたくさんありますが、この本ではインプットを次のように定義しています。

「読む」「聞く」「見る」ことによって、情報を得て、それを記憶にとどめる

つまり、記憶にとどめることが一番大切です。

 

まんぜんと本を読んでも、その内容を全く覚えていないのであれば、その本を読んだ時間が無駄になってしまいます。

この本にはどのようにインプットを行えば、それが記憶に定着することができるについて書かれています。

記憶に定着させるインプット方法

アウトプット大全を読めばもっと詳しく書いてありますが、記憶に定着させるインプットの方法はアウトプットとセットで行う必要があります。

記憶に定着させるインプット方法

①なんのためにインプットするのか(目標設定)
②アウトプットを行う

この2つのことを行うだけでインプットの質が一気に上がります。

①目標設定を行う

何かインプットを行うのであれば、必ず目標を設定しなければいけません。

たとえば本を読むときにも目的なく”なんとなく”読んでしまうと、なかなか記憶に定着することができません。

本を読むということは、何か解決したいことがあったからその本を手にしたはずです。

 

英語の本であれば英語を話せるようになりたいから

お金に関する本であればお金を稼ぎたいから

 

そういった目的・目標を明確にしてインプットを行うことで、記憶に定着しやすくなります。

インプットを行うときは必ず目標を設定しましょう。

②アウトプットを行う

記憶というのはアウトプットを行うことで記憶に定着しやすくなります。

これは誰しもが体験している納得の方法だと思います。

 

では、具体的にどういうアウトプットが記憶の定着に良いのか。

それは内容の感想を書いたり、人に教えるたりすることです。

 

感想を書くのも人に教えるのも内容をしっかりと理解していないとすることができません。

人に内容を教えてあげよう

と思いながらインプットすると、どこが大事なところなのか、どうかみ砕けば分かりやすいくなるかということを考えながらインプットすることができます。

また、インプット大全では、どうしてアウトプットを前提にすることで記憶に残りやすくなるのかを次のように説明しています。

心理的プレッシャーがかかり緊張状態に陥ると、脳内物質ノルアドレナリンが分泌されるからです。ノルアドレナリンが分泌されると、集中力が高まり、記憶力、思考力、判断力が高まります。

多読が良いのか深読がいいのか

いろいろな意見がある、多読が良いのか深読がいいのかについてですが、インプット大全では深読をおすすめしています。

その理由は、たくさん読んだところでその内容を全く覚えていないのであれば、その時間は全くのムダだからということです。

そのため月に10冊読むことよりも、3冊読んでアウトプットをすることをおすすめしています。

 

ただし、一方で多読も完全に否定しているわけではないです。

上にも書いているように、内容を全く覚えられないことが問題なのですから、しっかりとアウトプットを意識した読み方ができるようになってさえいれば、多読でも全く問題ありません。 

まずは、しっかりとインプットできる読み方を身に着けるべきです。

良書を読む

ここまでで、本を読む場合の質のいいインプットの方法とは、アウトプットを意識しながらしっかりと読むことだと分かりました。

ですが、

しっかり読んでも役に立たない本だと時間の無駄じゃない??

と思いますよね。

この本では、

・ほとんど気付きが得られない本
・知りたいことがほとんど書かれていない本
・内容が非常に薄い本

のことを三振本と呼び避けるべきだと書いています。

 

三振本を避ける方法として次のように書いています。

書店で現物を見て選ぶべきです。見出しと全体をパラパラと見れば、「自分にとって必要な本」かどうかすぐにわかります。

私もこの方法は非常におすすめしますが、単純にネットで良書を探すだけでもいいと思います。

ベストセラーになっていて、多くの人がおすすめしているというただそれだけでも読む価値はあると思っています。

しっかりと深読するのであれば、良書を選びましょう。

インプット大全のまとめ

インプット大全についての要点と個人的に面白かった点についてのみ解説しましたが、ここで紹介した内容は本のほんの一部です。

この本にはいかないインプットの質をあげることで記憶に定着させやすくなるかについていろいろポイントで書かれています。

本を読んでもなかなか記憶にのこらない、、、

と思っている人はぜひ読んでみてください。

アウトプット大全と一緒に読むことでより一層効率がよくなります。

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