公務員ってブラック!?実際に働いた正直な感想

本・教養

公務員と言えば次のようなイメージがあるかと思います。

・安定している
・9時~5時の勤務
・決まったことだけしてればいい

ですが、このイメージを目的に公務員になると必ず痛い目をみます

実際に私がそうでした。

この記事では、実際に公務員として2年間働いたことがある私が、今の会社と比べて公務員の嫌だった点について説明します。

記事の内容

・公務員の嫌だったところ
・でも民間よりは恵まれているんじゃない?
・公務員を目指している人に言いたいこと

 

この記事は次の人におすすめ

・安易に公務員を目指している人
・就職先に迷っている人
・公務員について知りたい人

※特定の公務員を非難することが趣旨ではありませんので、具体的な職種は明かしません。

公務員として働いて嫌だったところ

公務員として2年間働きましたが、今の職場と比べて嫌だったところについて次の5つを説明します。

なお、嫌だった理由をさんざん書きますが、当時の同期に聞くと、最近は働き改革が公務員にもやってきているようで、多少働きやすくなったそうです。

公務員として働いて嫌だったところベスト5

①残業代がでなかった
②年休が取れなかった
③年功序列が強い
④新しいことに挑戦しない前例主義
⑤パワハラ・セクハラの横行
⑥世間の風当たりが強い

①残業代がでなかった

公務員とひとくくりにしてしまうことは乱暴ですが、少なくとも私は、月に100時間以上残業をしていました。

休みは月に2~3日くらいしかなく、『土日も出勤が当たり前』といった空気がありました。

とういうか、土日休んだら怒られました。

 

そして一番きつかったのは、残業代が出なかったことです。

そもそも、残業時間は申告しないという空気がありました。

私はそんな空気を無視して、100時間の残業時間を申請していました。

 

ですが、実際に支払われるのは、だいたい30時間分くらいで、きちんと全額支払われたことは、2年間一度もありませんでした。

理由について聞いたことがあるのですが、何かの法律に『残業代は予算の範囲内で支給する』とう条文があるそうで、予算の範囲を超える残業代は支給できないというものでした。

仕事をすること自体は、別に嫌なことではありませんでしたが、サービス残業を半強制的にさせられるのは堪えるものがありました。

※もちろんちゃんと残業代がでるところもあります。

②年休が取れなかった

法律上、民間の場合は年休は自由にとれる(はず)ですが、公務員の場合は監督者の許可が必要です。

実際に年休を認められなかったことも何度がありました。

私は、妻が里帰り出産をしていたのですが、子供に会えたのは生まれた日のみで、次に会えたのはそれから2ヵ月後でした。

 

それに、そもそも年休を取りにくい雰囲気がありました。

ただでさえ、業務が圧迫し月に100時間も残業をしている状態です。

誰もが年休をだすのをためらうような状態でした。

 

人員の削減も強く、係長1人にパート(非常勤職員など)が3人なんて係も普通です。

そりゃ、

公務員はマニュアルどおりの仕事しかできない!!

と言われますよ。

だって、パートさんが対応しているんですから。

 

ただ、夏季休暇は年に3日必ず取らないといけませんので、その3日間は休みをとることができました。

③年功序列が強い

どの会社でも多少はあると思いますが、公務員の場合は特に強いです。

ただ年をとっただけの無能な課長、係長であふれかえっていて、その分の仕事を若手が一気に引き受けることになります。

本当に驚きですが、

エクセルは分からないからよろしくね!

という人や、パソコンを指1本で打つ人が普通にいます。

ちょっと勉強するだけで分かることを勉強しようとしないのです。

さすがに、仕事でパソコンを使うことが当たり前になり、ワード・エクセルを使うことが常識になった現在に、このような人はほとんどいないと思います。

ですが、10年前は普通にいたんです。

 

また、出世は完全に年功序列です。

いくら能力が高く仕事ができる若手がいたとしても、決まった年齢になるまでは出世することができません。

出世意欲がある人からすると、楽しくないかもしれません。

④新しいことに挑戦しない前例主義

なんでか分かりませんが、公務員は本当に新しいことに挑戦しようとしません。

たぶん、新しいことに頑張っても評価されないばかりか、失敗すると著しく悪い評価をされるためだと思います。

これは、組織が悪いのですが、公務員という性格上、新しいことに挑戦することを評価するのは難しいかもしれません。

 

実際に新しい提案を却下されたことは何度かありました。

その理由は、

過去にやったことがないからねぇ、、、

というものでした。

わたし

いや、、、
だから提案しているんですけど、、、

という状態でした。

 

一番ひどいと思ったのは、夜の8時から作業が始まったことがあったのですが、なぜこんな時間に作業をするのか、日中じゃだめなのか聞いたところ、

昨年もこの時間に作業してたから!!!

と回答されたときには絶句でした。

⑤パワハラ・セクハラの横行

正直なぜ多いのかは分かりませんが、客観的に見てかなり多いと感じました。

公務員というのが単純にそういう体質なのかもしれません。

恐らく、年さえ取れば出世できる公務員は、出世を自分の実力だと勘違いしていまうということもあるのだと思います。

⑥世間の風当たりが強い

もちろん人から何かを直接言われたことはありませんでした。

しかしネットを見ると

公務員の給料を減らせ!!
公務員は恵まれすぎだ!!

という意見が多くみられます。

けっして、気持ちのいいものではないですよね。

 

そして現に徐々にですが、給料は下がっています。

言うほど給料はもらっていませんし、決して楽な仕事でもありません。

私は公務員って仕事量に対して給料は見合っていないと思います。

それもあって2年で辞めてしまったんですけどね、、、

でも民間よりは恵まれているんじゃない?

公務員は残業時間が多い、休みがないというとよく言われるのが次の言葉です。

でも中小よりは恵まれているよね??

いやそうだと思いますよ。

だけど、正直に思うのは、下と比べられるのもどうかと思うし、こんな仕事をするために必死に勉強を頑張ったんじゃないというものです。

 

特に私の場合は、民間就職が厳しい時代で、公務員人気が非常に高い時代でした。

大学生時代は公務員試験のために、毎日10時間近い勉強を1年続けていました。

民間に就職した友人よりもはるかに就職活動を頑張っていた自信があります。

これだけ頑張って就職した公務員です。

中小企業と比べられてもなぁというのが正直な感想でした。

公務員を目指している人に言いたいこと

今公務員を目指している人、特に大学生に伝えたいことは、『新卒チケット』を無駄にするな、ということです。

大学新卒という『新卒チケット』は基本的に人生で1枚しか手に入りません。

民間企業は新卒主義がなくなってきたとは言っても、やっぱりまだまだ新卒が有利なことには変わりありません。

 

その点、公務員は新卒が有利、既卒が不利なんてありません。

むしろ既卒の方が有利なくらいです。

公務員を新卒で受けるのは非常にもったいないです。

 

公務員は既卒採用者が多いです。

実際に私が採用されたところも新卒は7割くらいでした。

 

だいたいの公務員であれば、29~30歳くらいまで受けることができます。

まずは民間で働いてみて、しっくりこなければ公務員という方法でも十分だと思います。

公務員はブラックのまとめ

公務員の嫌なところ編ということで、嫌なところばかり紹介しましたが、もちろん公務員の良いところもあります。

仕事自体は安定しているし、福利厚生もそれなりです。

よほどのことがない限り職を失うことはないでしょう。

仕事も国のため、県のため、市のため、とてもやりがいのある仕事です。

 

ですが、最近かつての同期と話をしたときに

働き方改革で土日は休めるようになったよ!
パワハラも減ったよ!
夜12時過ぎることなくなったよ!

ということを聞きましたが、正直こんなことで喜んでるなんて洗脳されているなぁと思いました。 

このように、安定を目的に安易に公務員になってしまうと必ず痛い目を見ます。

公務員を目指す場合人は、安定といったものよりも、どういう仕事がしたいのか、どうして公務員になりたいのかということを考えることをお勧めします。

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