ベストセラー本『金持ち父さん貧乏父さん』の感想。資産を増やすお金の勉強。

本・教養

金持ち父さん貧乏父さん、ロバート・キヨサキ著、2000/11/15』を読んで。

この本は、お金に関する自己啓発コーナーには必ず置いているのではないかというくらい有名な本です。

企業経営者なども多くの人が実際に読んでおり、この本を参考にしたという話をよく聞きます。

実際に私がこの本を読んでみて、もっとも重要な点は、不労所得を作りだすこと、つまりお金にお金を稼いでもらうことです。

お金に関することについて勉強する1冊としてお勧めできる本ですが、正直堅苦しくて難しいとも感じました。

>>金持ち父さん貧乏父さんはこちら

どんな本か?

この本では、金持ち父さんと貧乏父さんの2人が登場人物としてでてきて、それぞれのお金に対する考え方を対比し、金持ち父さんはどうして金持ちなのか、貧乏父さんはどうして貧乏なのかを教えてくれます。

ちなみにこの本に出てくる貧乏父さんは、世間一般的に見れば十分優秀な人物です。

このような人物でもお金に困るということが書かれています。

この本流にいうと、私のようなごくごく普通のサラリーマンは極貧になるのでしょうか?w

貧乏父さん

成績優秀で有名大学を卒業し、博士号まで取得し、学校で学ぶことを重視しているお父さんです。

子供にも勉強をしていい成績を取り、安定した職を見つけなさいと教えます。

貧乏父さんでもそれなりの収入はあり、普通に働いてはいるものの、「お金への執着は悪の根源」だと考えています。

子どもが欲しいものがある場合には、「それを買うためのお金はない」と答える親です。

金持ち父さん

高卒で学歴はないが、勤勉でよく働いて、子供には「勉強をしろ。そうすればいい会社をかうことができる。お金の力を学びなさい」と教えます。

「お金への執着は悪の根源」とは考えずに、「お金がないことこそが悪の根源だ」と考え、お金を稼ぐことに対して頭を使ういます。

こどもが欲しいものがある場合には、「どうやったら買うためのお金を作る出せるか考えろ」と答える親です。

 

この本では、このようにお金に対する価値観が正反対の2人の教えをもとに、お金に対する書かれています。

お金に関する教育っていうのは、学校教育ではほとんど教えられませんよね。

では実際に多くの人はどこで学んでいるかというと、家庭で親から教えられたり、自分で学んだりっていうのがほとんどだと思います。

 

しかし、家庭で教えられる場合、みなさんの両親はお金持ちですか?

ほとんどが中流以下(この本では貧乏に該当します)の階級だと思います。

その中流以下の階級の両親から教わったことは、結局中流以下の内容でしかなく、親から子への中流階級の再生産でしかないのです。

本書では、このようなことを問題として挙げており、貧乏になってしまうのは、考え方や行動の仕方を教わっていないことが原因だといいます。

お金持ちになるために重要なこと

では、お金持ちになるためには、どのような考え方や行動の仕方を知る必要があるのでしょうか?

金持ち父さん貧乏父さんでは、お金持ちになるために重要なことを以下の6つにまとめています。

①お金のためには働かないこと
②お金の流れの読み方を学ぶ
③自分のビジネスを持つ
④会社を作って節税する
⑤お金を作り出す
⑥お金のためにではなく学ぶために働く

この記事では、この①と②について感想を述べたいと思います。

①お金のためには働かないこと

この貧乏父さんのように、中流以下の階級の人は、会社からの給料を得るために毎日退職の日まで仕事に通い、与えられる給料のみを頼りにし、いつまでも生活が楽にならなりません。

このような生活をしている人をラットレースに例えており、いつまでもぐるぐると同じ生活を繰り返しているといいます。

このラットレースから抜け出すためにお金のために働くな、つまり、給料をもらうためだけに働くなと教えてくれます。

ラットレースから抜け出せないのは

どうしてだと思いますか?この本では恐怖があるからだと説明されています。

みんなお金がなくなったらどうしようと心配ばかりしている。そしてその恐怖に真正面から立ち向かおうとしない。つまり、考えもせずに反応だけしている。頭を使う代わりに感情にまかせて反応だけしている。

つまり、例えば、いま貧乏ではあるが一応はうまくいっている生活を失いたくない恐怖、新しいことに挑戦して失敗したくない恐怖などに駆られ、何かチャンスがあったとしても、感情で反応し拒否してしまうのがよくないということです。

そうではなく、感情をうまくコントロールし、頭で考えられるようになる。

これがラットレースから抜け出すための解決の第一歩です。

これができないのに運よく金持ちになれたとしても、恐怖の問題は解決しませし、解決できない以上、お金の奴隷であることに変わりはありません。

②お金の流れの読み方を学ぶ

お金持ちになるために必要なこととして、ずばりこう述べられています。

お金持ちになりたければ、お金について勉強しなければならない

いや、まぁ当然って思いますよね。

しかしながら、私たちはお金についてどれだけの勉強をしてきたでしょうか?

最初にも書いたように、お金持ちになる方法なんて、学校では教えてくれませんでした。

では、自分で勉強していますか? 会計学や「損益計算書」「貸借対照表」が分かりますか?

ちなみに私は分かりませんw

 

ではどうすればいいのか。

これらと知るための第一歩としてでは、資産と負債の違いを知ることが重要です。

資産と負債の違い

資産:わたしのポケットにお金を入れてくれる
負債:私のポケットからお金をとっていく

シンプルですごく分かりやすいですよね。

この定義に基づくと「持ち家」は負債になります。

ちょっと驚くかもしれませんが、毎年税金がかかり、維持費がかかり、家を持っているとポケットからお金がでていくばかりです。

では、私がしているこのブログはどうでしょう。

今現在は、支出だけですのであきらかな負債です。

今後、うまく広告収入が得られたり、これをきっかけに仕事を得られたりすれば資産になるかもしれません。

金持ちは資産を買う

金持ちがなぜますます金持ちになるのか、という理由を次のように説明しています。

負債をできるだけ減らし、投資をすることに全力をつぎ込むことで、そこから産まれる収入が支出を上回り、余ったお金をふたたび資産に回すことができる。そうすれば、資産はさらに増え続け、収入も増え続ける。

つまり、金の生る木を作るということが重要です。

分かりやすい例としては株式ですね。

うまく運用することで、自分自身は全く働かなくとも収入を得ることができます。

お金が自分のためにお金を稼いでくれます

この好循環をうまく作り出すことが金持ちになる方法です。

 

このような不労所得を得ることで、そこから得られた利益をさらに投資に回すことができます。

世の中の多くのお金持ちが実際に行っている方法です。

ですが、そもそも投資できるようなお金を持っていないというのか現実ですよね。

 

この本には、資産を運用するためのお金を準備する方法を、はっきりと分かりやすく書かれていないことが欠点だと感じました。

ここまでは分かっているんだけど、じゃあ実際どうしたらいいの?と思っている人が現実問題多いのではないでしょうか?

私もその一人で、『資産運用したらいいのは分かるけど、そんな金なんて持っていないのに、どうすればいいだよ。しかもなけなしの給料を頑張って頑張って節約して、100万ためて株をしても、うまくいっても年利5万円くらいしか返ってこないのかよ』と思っていました。

いずれ、資産運用の最初にどうすればいいかという内容の記事を書きたいと思っています。

参考として、『投資戦略の発想法2008』の本を読んだ感想に、この辺のヒントがあるかと思いますので、気になる人は読んでみてください。

金持ち父さん貧乏父さんのまとめ

この本や、私の感想を読んで、

そうか!株をかえばいいのか!!

と考えた人がもしいたらちょっと待ってください。

もちろん、株を買うこと資産を持つことが金持ちになるために必要なことだとは思いますが、まずはしっかりした勉強が必要です。

 

勉強せずに挑戦したとしても多分失敗することになると思います。

まぁ失敗についても勉強のうちととらえることができればいいのですが、苦労して少ない給料から捻出したお金を失うのはつらいですよね。

この本では、「会計力」「投資力」「市場の理解」「法律力」とった、ファイナンシャルIQを高めることが重要だと述べられています。

お金に限らず何事もそうですが、勉強というのは大事だと思います。

そして勉強した内容を実践的に使えるかどうか、チャンスに生かすことができるかどうかがさらに重要だと考えます。

>>金持ち父さん貧乏父さんはこちら

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