『エッセンシャル思考 最少の時間で効果を最大にする、グレッグ・マキューン著、2014/11/19』を読んで。
毎日忙しくてただただ時間が過ぎて行ってしまう、、、
という悩みはありませんか?
この本は、日々多くのことに追われる現代社会において、限られた時間や能力をうまく利用するためのノウハウが記載された本です。
私自身、近年あれもこれもといろんなことに挑戦・取り組んできました。
例えば仕事面では、普段の業務に加え、会社のWebサイト管理を引き受けたり、会社の重要な方針会議の記録係を引き受けたり、システムツールの管理係を引き受けたりと、自分の勉強のためにいくつかのことを自ら引き受けています。
プライベートでも、自分の勉強として、資格取得(放送大学の授業科目、第一種衛生管理者、簿記検定、TOEIC等)に取り組んだり、本ブログの管理を行ったり、本を毎週2冊以上読んだり、歴史の勉強をしたり、勉強したことをアウトプットしたり、ダイエット・筋トレに取り組んだり、副業の可能性を模索したりしています。
このように、あれもこれもといろんなことに取り組んでいる最中であり、現時点ではなんとかやっていけてはいますが、きっとそのうちにいっぱいいっぱいになってしまうことが見えています。
この本では、このようにあれもこれもと取り組むのではなく、何か明確な目的を持ち特定のことに集中して取り込むことで、時間とエネルギーを効率的に使うことを目的としています。
・いろいろやっているのに成果が出ない人
・仕事をもっと効率的にしたい人
・あれもこれもと多くのことに日々追われて疲れてしまっている人
・目的を持たずに行動して失敗してしまう人
ただし、最後にも述べますが、私個人としてはなんだかしっくりこないところがある本で、心からみなさんにおススメしたい本というわけではなかったです。
エッセンシャル思考とは
この本によると、エッセンシャル思考とは、
より多くのことをやりとげる技術ではない。ただしいことをやりとげる技術だ。
自分の時間とエネルギーをもっとも効果的に配分し、最大の効果を上げるもの。
とありますように、自分の限りあるエネルギーをいろいろなことに全方向に向けるよりも、しっかりした目的をもって何か1つを選択し集中することで、最大限の効果を得ようとするものです。
どうやって選択するのか
おそらく多くの人はただやみくもに取り組むのではなく、より効果的に選択して取り込むほうがいいことは十分に理解していると思います。
ただ、分かってはいるけれどどうすればよいか、うまく実行することができないという悩みを持っているのではないでしょうか?
では、具体的にどうやって選択するのか。
この本では選択するための基準として次の3つを上げています。
①自分は何が大好きか
②自分は何が一番得意か
③世の中の大きなニーズに貢献できるものは何か
これらのことを参考に自分にとって必要なものを選択してみてはいかがでしょうか?
①自分は何が大好きか
意外に自分が大好きなことって何なのか分からないですよね?
少なくとも私は何が好きなのか真剣に考えてみたら、全く思い浮かばなかったです。
しいて言うなら、このブログを書くのはそこそこ楽しいですが、大好きかと言われると違いますね。
他に何かあげるとしたら、家でダラダラと寝ることですw
だけど、エッセンシャル思考を実行した結果、他の必要なことはすべて排除して、ひたすら寝ていたら間違いなくそれは退化ですね。
私のように大好きなことを見つけることが難しい人は、嫌いなことを見つけてみるのをお勧めします。
たぶん、やりたくないことであれば、多くの人があれもこれもと挙げることができるのではないでしょうか?
私も大量に思いつきますw
まずは、これらのことを思い切ってやめてみることで、エッセンシャル思考の実行とストレスの軽減ができて一石二鳥ではないでしょうか?
②自分は何が一番得意か
得意なことについては、みなさんある程度は簡単に思いつくかと思いますので、ここでは飛ばします。
③世の中の大きなニーズに貢献できるものは何か
世の中のニーズと言われてもなかなか分かりませんよね。
こんなもん私にもわかりませんし、世の中のほとんどの人にも分からないと思います。
これが分かるくらいなら、やみくもにいろんなことに取り組んだりしていないし、これが分かるだけの知識と才能があるのであれば、とっくに起業してやりたいことをやっていると思います。
なんだか参考になるようでならないような気がしています。
ただ、この考え方自体はとても大切です。
世の中のニーズを全く考えずに、日々を漫然と生活をしていると、世の中から取り残されることになりかねません。
例えば、あなたの会社は世の中のニーズに合った仕事をしている会社でしょうか?
一度じっくり考えてみてください。もし違うのであればその会社は近い将来なくなったり、縮小したりする可能性があります。
90点ルール
この本では、捨て去るものを選ぶことができない場合には、90点ルールというものを取りいれることを勧めています。
具体的には、やるべきことを点数化し、90点未満の点数はすべて0点として扱い取り組まないことにするのです。
こうすれば、60~70点くらいの中途半端な選択肢に悩まされずに済むということです。
ただ私の感想としては、
やるべきことの点数化ってなんだよ!!
89点は本当にすてちゃうの!?
って感じます。
だって、そもそも”やるべきこと”っていう目に見えないものを、数値化するなんて困難もしくは不可能です。
それを無理やり数値化しちゃって弊害はないのかと心配です。
ベストセラー『エッセンシャル思考』のまとめ
この本については、やるべきでないことは捨ててしまい、本当に必要なことに注力するということが書かれていますが、個人的には本当にそれで大丈夫か?といった気になります。
おそらくこの本は、有能で知識と才能がある人が、あれもこれもと取り組んでしまい、すべてがうまくいかなくなってしまった場合にエッセンシャル思考を取りいれることでうまくいくということだと思いました。
つまり、普通の一般人には即座に役に立つ即効性のあるものではないと感じました。
実際に書籍中で、エッセンシャル思考の例としてだされる人物も、世界的にトップレベルで著名な人たちばかりであり、そもそも時間に追われてしまうことが当たり前の人たちばかりでした。
少なくとも私のような一般人にとっては、若い時の苦労は買ってでもせよという言葉があるように、できるときにできるだけのことをした方が身につくものが多いのではないかなと思っています。
ただし、このエッセンシャル思考という考え方そのものを否定するわけではなく、この考え方自体は、知っておいたほうが間違いなく役に立つものです。
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