勉強期間約1ヵ月くらいで無事に合格することができました。
難易度自体はそこまで高い試験ではなく、きちんと勉強さえすれば誰でも取れるような資格です。
合格のためにどのくらいの時間、どういう勉強をすればいいか解説します。
結論を言うと、1か月間毎日2時間も勉強すれば、充分に合格できるレベルです。
会社によっては、手当てがつくこともあるようですので、興味がある方はぜひ受けてみてください。
・衛生管理者ってなに?
・取得していいことはあるの?
・どれくらいの勉強が必要?
・難易度は?
衛生管理者とは
労働安全衛生法において定められている労働条件、労働環境の衛生的改善と疾病の予防処置を担当し、事業所の衛生全般を管理する者のことです。
業種にかかわらず、常時使用する労働者が50人以上いる事業場は、最低1人以上の衛生管理者を選任することが義務づけられています。
50人以上の従業員がいる会社では、必ず1人は資格を持っている人が必要
特に近年、過労死やブラック企業等の労働環境問題がニュースが流れています。
世間の関心が高い分野かと思いますので、取得しておいて損はないです。
取得するメリット
第一種衛生管理者は、50名以上の事業所では、必ず必要な資格です。
そのため、持っているといくつかのメリットがあります。
・就職(転職)で有利?
・会社によっては手当てがつく
・さらなる資格取得の要件となっている
就職(転職)で有利?
上にも書いているとおり、常時50人以上の労働者がいる事業場は、法令上かならず衛生管理者が必要です。
中小企業等で人が足りないところでは、持っていると優遇されることがあるかもしれません。
ただ、社会人として生きてきた実感では、そんなに有利になるとは思えません。
会社によっては手当てがつく
私の会社では手当てがつきませんが、会社によっては手当てがつくことがあるそうです。
会社によって金額もばらばらのようですが、だいたい月5000~1万円くらいです。
手当てがもらえる会社であれば、資格取得のために投資したお金をあっという間に回収することができます。
手当てが出る会社であれば、積極的に受けることをおすすめします。
衛生管理者を選任していない事業所は、50万円以下の罰金が課せられてしまいます。
50万円払うくらいなら、一人に月5000円くらい払うという会社も多いのではないでしょうか?
罰則を受けるとイメージダウンにもつながりますからね。
労働衛生コンサルタント
衛生管理者試験に合格し、実際に10年以上衛生管理者(理系大学卒業者の場合は5年)として選任されていると、労働衛生コンサルタントの受験資格が得られます。
この資格は第一種衛生管理者とは違い、きちんとこの資格で食べていけるようなもののようですので、将来的に目指してみるのも面白いかもしれませんね。
この資格をとることができれば、この資格で食べていける
ですが、難易度は非常に高い
受験資格
衛生管理者の試験を受けるには次の通り実務経験必要です。
・大卒であれば実務経験が1年以上
・高卒であれば実務経験が3年以上
ここでいう実務経験とは衛生管理に関することをいうようですが、実際はただ社会人として仕事の経験さえあればいいようです。
受験料
受験料は6800円かかります。
さらに、郵送料が1000円弱かかります。
決して安い金額ではありませんので、ぜひ一発合格したいですね。
試験内容
この表のとおり、大きく3区分に分かれており、第一種衛生管理者では『有害業務に係るもの』が試験として出題されます。
第二種には『有害業務』はありません。
有害業務が試験にでるかでないか
ただ、この有害業務がやっかいでややこしい化学物質などを覚えないといけません。
良く分からない似たような名前の化学薬品名がでて、しかもそれが人体のどこにどういう影響を与えるかを覚える必要があります。
試験に合格できない人は有害業務でつまずく人が多いようです。
ですので逆に言えば、有害業務さえなんとかできれば、合格が一気に見えてきます。
試験時間
試験時間は3時間です。
この3時間で全44問を解くことになるのですが、時間があまります。
めちゃくちゃ余ります。
私は30分くらいで解き終わりました。
開始から1時間経てば、退出が可能になりますので、それまでは見直しをしましょう。
合格基準
試験の合格基準は、科目ごとの得点が40%以上で、かつ合計点が60%以上であることです。
つまり、全体で80%の点数が取れたとしても、どこかの科目で30%しか取れなければ不合格となってしまいます。
難易度は?
過去の試験の結果等を見ると、合格率は約50%前後のようです。
数ある資格の中でも割と簡単な部類に入るようです。
まぁそりゃそうかという気はしますね。
だって、労働者が50人以上いる事業場は必ず資格取得者がいないといけませんからね。
難易度が高いと日本から会社がなくなってしまいますよね。
合格のコツ
詳しい法律や規則等を覚えるよりも、ただひたすら過去問を解くのが最も近道です。
過去問を実際に解いてみればわかりますが、毎年似たような問題ばかりが出題されています。
過去問.comという、過去問を集めたサイトがありますので、ひたすら過去問を解いてみてください。
広告は邪魔ですが無料で利用することができます。
テキストは不要
私は、『平成31年度版 第1種 衛生管理者試験問題集 中央労働災害防止協会』を参考に勉強しましたが、テキストは不要です。
過去問だけで十分です。
ダメな勉強法
テキストをしっかり読んでから問題に取り組もう!!
としてたらダメです。
テキストなんて読んでたら時間がかかってしまい、短期間では合格ができません。
上にも書いたようにテキストは不要ですので、過去問をひたすら解きましょう。
・過去問をひたすら解く
・テキストは不要、読まない
・過去問はネットで解くことができる
出題範囲の重要度
時間があれば、ひたすら過去問を何度も何度もすればよいかもしれませんが、時間がない場合は、過去に出題されたことが多いものを以下の通り抜粋しましたので、ここだけしてもいいかもしれません。
重要度A(ほぼ毎回出題)
以下の範囲は毎回出題されていますので、絶対に回答できる必要があります。
満点がとれるレベルまで勉強する必要があります。
- 衛生管理体制
- 有機溶剤中毒予防規則
- 酸素欠乏症等防止規則
- 粉じん障害防止規則
- 労働基準法
- 有害物質
- 化学物質による健康障害
- 作業環境における騒音
- 作業環境における有害因子
- 作業環境測定
- 労働衛生保護具
- 衛生管理者
- 衛生委員会
- 健康診断
- 医師による面接指導
- 労働安全衛生規則の衛生基準
- 労働者の心の健康の保持増進、VDT作業における労働衛生管理
- 熱傷の救急処置等、骨折
- 食中毒
- 血液
- 心臓の働きと血液循環
- 呼吸
- 腎臓または尿
- 神経系
- 感覚または感覚器、視覚
- ホルモン
重要度B(だいたい出題される)
- 譲渡等の制限
- 定期自主検査
- 製造等の禁止、製造許可
- 特別教育
- 作業環境測定
- 金属による健康障害
- 有機溶剤による健康障害
- 特殊健康診断
- 年次有給休暇(←法改正もされたので個人的にはでると予想)
- 妊産婦の保護
- 労働者の健康保持増進
- 一時救命処置
- 脳血管障害と虚血性心疾患
- 栄養素の消化及び吸収、肝臓の機能
- 筋肉
覚えにくい内容の一覧表
試験勉強をするにあたり、特に覚えにくい個所について表にまとめてみました。
もしかしたら間違いがあるかもしれませんが、何かの参考になれば幸いです。
時間があれば他の内容についてもまとめてみたいと思います。
合格後の手続き
合格後に必要な手続きがあります。
安全衛生技術試験協会のWEBサイトに必要な手続き方法が書いています。
免許の申請のために1500円の手数料と1000円弱の郵送料がかかります。
第一種衛生管理者についてのまとめ
私は無事合格することができました。
合格率が50%前後あるだけあって、それなりに勉強さえすれば合格できるものでした。
実際に私の勉強としては、試験の1か月前くらいからだいたい1日1時間勉強する程度でした。
勉強の方法は、ひたすら過去問を繰り返すというもので、過去問を9割程度解けるようになれば無事合格できると思います。
受験料は6800円と安くはありませんので、1か月間しっかり勉強して一発合格できるようにしましょう。
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