近年、世の中ではさまざまな変化があっています。
特にAIの進歩が目まぐるしく、
AIに仕事を奪われるんじゃないか
という声もよく聞くようになりました。
また、大企業でも倒産してしまうという時代になり、昔ながらの、勉強して偏差値の高い大学に進学すれば、大手企業に就職ができて一生安泰!!
という時代ではなくなってきましたね。
トヨタや経団連も終身雇用の維持は困難であると発言していたり、老後2000万問題もあります。
現代は、何が正解なのかが分からない時代になっています。
このような時代は、「予測不能な状態」としてVUCAと呼ばれています。
ではこのような時代においてどのような能力が求められるのでしょうか?
どういう勉強をしたらいいのうでしょうか?
正解を知らずにただ過ごしていると、大変なことになってしまいます!!
①VUCAとは何か
②キーコンピテンシーとは何か
・VUCAについて知りたい人
・キーコンピテンシーについて知りたい人
・これからの時代にどんな能力が求められるのか知りたい人
VUCAとは?
VUCAワールドとも言われ、現代の「予測不可能な状態」のことを指す言葉です。
例えば、『いい大学をでて、いい会社に就職する』というのは、ひと昔前までは正解とされていましたよね?
ちゃんと勉強して大学にいきないさい!!
と、私の親もよく言っていました。
ですが、今の社会では、大学に行くことだけが正解ではないですよね。
このような何が正解か分からない時代のことを、それぞれの英語の頭文字をとってVUCAといいます。
・Volatility(変動性)
・Uncertainty(不確実性)
・Complexity(複雑性)
・Ambiguity(曖昧性)
要するに、移り変わりやすく、正解が分からず、複雑で、良く分からない、予測不可能な時代に今私たちは生きているということです。
じゃあ何を勉強したらいいんだ?
そこで今提唱されているものが、キーコンピテンシーというものになります
キーコンピテンシーって?
キーコンピテンシーについて簡単に説明すると、
世の中で成功している人たちって何か共通する能力をもっているんじゃないの?
その共通する能力を身に着けることができれば、成功することができるんじゃない?
という発想のもとに、成功している人たちの共通する能力について調査した結果、特に重要な3つのカギとなる能力(コンピテンシー)定義できたということです。
ちなみに、これはOECDという世界的な大きな機関の提案のもと始まった大規模なプロジェクト(デセコプロジェクト)です。
これからの時代に必要な3つの能力とは ?
①自律的に活動する能力
②異質な集団で交流する能力
③相互作用的に道具を用いる能力
のことですが、これだけ見ても、相互作用的?異質な集団?などよくわかりませんよね。
順にに説明します。
①自律的に活動する能力 って?
これが3つの中でも一番わかりやすいと思います。
自律的に行動することが成功につながるって当然ですよね。
分ではなにもせずに常に受け身の人間が成功するとはとても思えませんよね。
自分の信念をしっかり持ち、ものごとの決定や選択といった判断を的確に行い、社会に対する自身の役割を把握し担うといったことになります。
また、何事にも率先して取り組む姿勢というのが大事になります。
②異質な集団で交流する能力 って?
異質な集団といえば多くのものがあります。
視点を変えるだけでも、違う家族の人、違う学校の人、違う会社の人、違う地域の人、違う国の人と様々なカテゴライズが可能です。
特にグローバル化を見てみればわかりますが、外国との距離が近年一気に縮まりました。
日本国内でも地域が違えば、言葉・文化が違います。 外国ともなればなおさらでしょう。
そのような中、異なる文化の集団と円滑に学び、働き、生活するといった能力が今後とても重要になってきます。
これは、グローバル化の影響だけではありません。
AI化が世の中進むと、多くの仕事は機械に奪われるといわれています。
機械が最も得意とするのは単純作業であり、単純作業しかできない人間は残念ながら職を失ってしまうことになりかねません。
しかし、機械が苦手とする作業は人とのコミュニケーションであり、これは人にしかできないことです。
機械はコミュニケーションが苦手です。
例えばSiriに話しかけてみてください。おそらく10回に3回は意味不明な回答があるでしょう。
今後、この異質な集団で交流する能力はますます重要となっていくと思います。
相互作用的に道具を用いる能力 って?
ここでいう相互作用的とは、自分と世界をつなげるために道具をうまく使うということを意味しています。
ちょっと難しいですよね。
例えば、英語が堪能で英語のスキルを持っているとします。
しかし、英語のペーパーテストで高得点がとれるだけでは全く意味がなく、英語をうまく使って仕事に生かしたり、コミュニケーションをとったりということが必要です。
つまり、英語を道具としてうまく使いこなす能力、英語をツールとして自分と世界をつなげることが必要です。
これは、英語だけに限らず、パソコンの知識や学校で習った教養(読み書き計算)、社会経済等の知識、異国の文化等を含みます。
考える力
ここまでに3つの力を説明しましたが、実はこれらはそれぞれが独立しているわけではなく、うまく関連付けながら身に着ける必要があります。
なぜ身に着けるのか、どのように身に着けるのか、何を身に着けるのかといった、考える力が核心として必要です。
常に考えることが重要です。
人生100年時代と言われる中、一生考え続けなければなりません。
少しでも早いうちに、この力を身につけることはこれからの時代で重要になります。
特に自分の視野を広げて思考を行うことは簡単ではありません。
枠にとらわれない思考、いわるメタ認知についても学ぶことができれば力になると思います。
考えて行動することが大事なことは分かるけど実際なかなかできないよね、、、
となるかと思います。
ここで2つの考え方が重要になります。
必要な考え方
実際人は、何か必要に駆られないとなかなか行動することができません。
行動するために必要なことは次の2つです。
①危機感
②好奇心
人は、危機感と好奇心で行動できると言われています。
今の時代は、危機感を持っている人は多いと思います。
逆に言えば、危機感を持たずにのほほんと生きている人は、少し楽観的過ぎるかもしれません。
今の会社、もし急につぶれても大丈夫ですか?
急にクビになっても大丈夫ですか?
そういったことを少しは考えてみましょう
また、行動できるもう1つの方法が好奇心です。
いろいろなことに興味をもって、新しいことに挑戦してみましょう。
新しいことに挑戦すること自体が新しい学びにつながります。
お勉強だけしていて大丈夫?
いわゆる小学校・中学校で習ったお勉強というのは、『相互作用的に道具を用いる』能力の中の一部でしかありません。
お勉強しかできない人はこれからの世の中では成功することはできないでしょう。
誤解がないように書いておきますが、これからの時代でもお勉強は重要です。
とても重要です。
これを使いこなせないことが問題なのです。
では、どういった勉強をすればよいか。
なぜ勉強をするのか、何のためにするのか、した後何をするのか、どう行動するかといったことを考える、考える力が重要です。
また、考えただけで終わりにするのではなく、実行(アウトプット)することがよいと思います。
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