レザーの種類ってたくさんあって何を選べばいいか分からない、、、
レザーごとにどんな特徴があるか知りたい
という悩みを解決するため、レザーの種類説明シリーズとして、今回はブライドルレザーについて説明します。
ブライドルレザーとは、タンニン鞣しのレザーにロウをたっぷりと含ませることで、丈夫かつロウの独特の輝きを楽しめるレザーです。
もちろんタンニン鞣し特有のエイジングについても楽しめます。
タンニン鞣しのレザーではありますが、比較的水や汚れに強く、初心者におすすめのレザーです。
ブライドルレザーとは
もともとはイギリスで馬具として作られたレザーで、イギリスタンナーのセジュウィック製のものが一番有名です。
馬具として作られているだけあって、馬の汗や雨など水濡れに強くするために作られており、レザーにはブルームと呼ばれるワックス(ロウ)がたっぷりと染み込んであります。
もともと手間がかかるタンニン鞣しのレザーに、さらに手間を加えてロウを染み込ませている非常に手間がかかったレザーです。
ブライドルレザーの特徴① 独特のエイジング
ブライドルレザーは、ワックスが染み込んでいるだけあって、他のレザーでは味わえないような独特の輝きがあり、ブライドルレザー特有のエイジングを楽しむことができます。
レザーの表面には、白いロウが浮き出ていて、使っていくうちに少しずつブルームが剥がれていくことで、独特の輝きが出てきます。
ブライドルレザーの特徴② 水に強く丈夫
レザーにロウが染み込んでいるだけあって、水や汚れに強いです。
少々の水であればはじきます。
タンニン鞣しのレザーの最大の弱点は水濡れや汚れですので、レザー初心者にはおすすめできます。
また、ロウ自身の硬さもあるので、革には非常にハリがあり強度が高くなります。
ブライドルレザーの特徴③ 銀面が削られている
ブライドルレザーの唯一の欠点ですが、ロウを染み込みやすくするために、銀面が少し削られてしまっています。
銀面が削られているということは、その分強度が落ちてしまうということになります。
ですが、しっかりと手入れをしたブライドルレザーであれば、表面のブルームが落ち切ってしまう頃には、表面は滑らかなスムースレザーのようになっており、充分な強度を保つことができます。
実は全てのブライドルレザーの銀面が削られているのかというとそうではなく、一部銀面が削られていないものもあります。
それは、フルグレインブライドルレザーと呼ばれますが、銀面を削らずに丁寧に時間を書けてロウを染み込ませるので、値段がどうしても高くなります。
ネットで検索したところ、コルボとWildswansがフルグレインレザーを使った財布を作っているようですので、コルボの商品を紹介します。
ブライドルレザーの手入れ
基本的には他のレザーと同じようにニートフットオイルを薄く塗って、柔らかい布で磨けば大丈夫です。
(Amazon)ニートフットオイル
(楽天)ニートフットオイル
ブライドルレザー用のクリームを使わなくてもいいの??
と思った人は、レザーに少し詳しい人かもしれません。
実はブライドルレザー用のクリームというのも販売されています。
ロウ成分が含まれたクリームになっているのですが、個人的にはロウを必ずしも入れる必要はないと思っていますし、どうしても入れたければ靴用のクリーム(Mowbrayなど)で十分です。
一応、Amazonのブライドルレザー用のクリームのリンクを貼っておきますので、気になる方は使ってみてはどうでしょうか?
ブライドルレザーが使われる商品
ブライドルレザーは見た目の美しさと丈夫さから多くの物で使われます。
キーケースや財布といった小物から、ペンケースやカードケース、ビジネスバッグなどですが、一番多いのは財布でしょうか。
財布であれば、GANZO、万双、キプリス、ステマイスターなど有名なブランドのほとんどで作られており、扱っていないブランドはないんじゃないかというくらい色々な商品が作られています。
価格だけであれば、万双が一番安く購入しやすい価格です。
個人的に一番のおすすめは、Amazonで販売されているA4サイズのブライドルレザーです。
このレザーを何気なく購入したのですが、あまりの質の良さに驚きました。
ブライドルレザーは他のショップからもたくさん購入したことがあるのですが、Amazonのものが一番いいと思います。
ちょっとレザークラフトを始めてみたいという人には本当にお勧めできます。
ブライドルレザーの特徴まとめ
ブライドルレザーはロウがたっぷりと染み込んでおり、水や汚れに強い上に、エイジングもしっかりと楽しめるという、最強のレザーの1つです。
なにか1つブライドルレザー製の商品を持っていていいと思います。
ぜひ購入してエイジングを楽しんでみてください。
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