プエブロレザーのA4サイズを購入したので、プエブロレザーの説明とそのレビューです。
これまで、プエブロレザーは食わず嫌いをしていたというか、勝手に嫌っていたのですが、実際に手に持ってみると結構よさそうなレザーでした。
動画でも紹介していますので良ければ見てください。
プエブロレザーってどんな革?
イタリアのバダラッシ・カルロ社というタンナーで作られるタンニン鞣しのちょっとお高いレザーです。
バダラッシ・カルロ社は他にもミネルバボックスというシボがあるレザーが超有名です。
で、このプエブロレザーの最大の特徴は、銀面を真鍮製のブラシでこすって、表面をわざと毛羽立たせています。
私の好きなエムピウの商品画像をはっておきますのでどんな感じか参考にしてください。
このように、削ってはいますが、スエードほどでもないし、ヌバックほどでもない絶妙な削り方です。
だけど銀面が削られていることはわかるというなんとも絶妙な加減。
このような絶妙な加減により、和紙のような独特な美しさがあります。
プエブロレザーはどんなエイジング?
プエブロレザーは銀面を削っているので、エイジングがかなり早く進みます。
長く使っていくうちに、新品時は毛羽立ってザラザラだった銀面が、ツルツルに磨かれてすべすべになっていきます。
銀面が削られているので手の油や水分などもしみこみやすく、色の変化も大きいです。
なので、エイジングを早く楽しみたいという人に特におすすめできるレザーだと思います。
逆に言えば、新品時の状態を長く保ちたい、ゆっくりエイジングを楽しみたいという人には向かないかもしれません。
また、銀面を削っている分、水や汚れに若干弱いです。
タンニン鞣しのレザー自体が水に弱いですが、プエブロレザーはなおデリケートです。
プエブロレザーがよく使われる商品
財布やペンケースなどの小物が多く、バッグのような大きなものはあまり見かけません。
耐久性に少し心配があるので、汚れやすいものは避けられているのかもしれません。
上ではエムピウを紹介しましたので、ここでは他の有名なsotを紹介します。
プエブロレザーを嫌っていた理由
上で説明したように、プエブロレザーって銀面を削っているんですよね。
個人的にはこの銀面を削るっているのがどうしても受け入れられなかったんです。
わざわざ銀面を削るってことは、虫食いとかシミで使えないような銀面なんじゃないの??
だから削って隠すんでしょ??
それに銀面を削るなら耐久度が落ちるでしょ??
という疑いの目を持っていました。
個人的に銀面を削って許されるレザーは、ブライドルレザーとコードバンだけだと思っていました。
(コードバンは銀面を削っているわけではないですけど)
でもそうじゃないんですよ。
プエブロレザーはヌバックとかのようにただ銀面をけずっているのとは違ったんですよ。
銀面をあえて軽く削ることで、唯一無二の独特な表情がでるんですよね。
ヌバックほどがっつり削るわけではないので、元の銀面もそれなりにきれいなものでないといけないんですよね。
きれいな銀面をあえて味やエイジングのために削るというのが、なんとも言えない贅沢感を味わえます。
今回購入したプエブロレザー
今回購入したのはA4サイズ1枚、カラーはブルーです。
見た目はやっぱり和紙のようでキレイです。
厚みは約2mmあり、小物を作るにはちょっと厚めです。
裏面もきれいに整えられていて、ぱっと見だとどっちが面だかわからなくなってしまいます。
硬さはややハリがあり硬めのレザーではありますが、そりゃ2mm以上も厚みがあるので当然といえば当然です。
他に持っている栃木レザーと比べると少し柔らかい気がします。
プエブロレザーは鞣しの段階で動物性のオイルが多めにはいっているので、その分柔らかくなっているんだと思います。
プエブロレザーのまとめ
プエブロレザーとは銀面をあえて削ることで、独特な和紙のような見た目になり、同時にエイジングも楽しめるようになるレザーです。
これに使われる原皮もそれなりにきれいなレザーでないといけないので、あえてきれいなレザーの銀面を削るというある種の贅沢感も味わえます。
とてもエイジングが楽しめるレザーですので気になる人は1つプエブロレザーの小物を持っていてもいいかもしれません。
今回私が購入したA4のプエブロレザーは、厚みが2mmありますので、小物には向かないので、大きめのペンケースを作ってみようと思います。
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