一括投資と積立投資ってとっちがいいの??メリット・デメリット

資産形成

一括投資と積立投資ってどっちにすればいいの??

という疑問について解説します。

 

最初に結論を言うと、自分のリスク許容度によりますが、

まとまったお金を用意できなくリスクを小さくしたい人 → 積立投資
まとまったお金を用意できてある程度のリスクを許容できる人 → 一括投資

という考え方になるかと思います。

 

この記事では、一括投資・積立投資のそれぞれのメリット・デメリットに説明したうえで、実際にどいういうふうに運用すればいいかについて解説します。

一括投資のメリット・デメリット

一括投資とは最初にまとまった金額(たとえば百万円単位)を一気に投資する方法です。

最初に一括投資のメリットについて説明します。

 

一括投資のメリット

一括投資のメリットは主に次の2つになります。

一括投資のメリット

①複利の効果を最大に活かせる
②一度きりの投資でOK

 

一括投資のメリット① 複利の効果を最大に活かせる

例えば、200万円を一括投資し20年間保持するのと、毎年10万円を20年間(合計200万円)積立投資をする場合を比較すると、一括投資の方がリターンが大きくなります。
(年利は5%として計算)

一括投資 200万円 → 530万円
積立投資 200万円 → 340万円

なんと200万円近い差ができてしまうんです。

これは複利の効果を最大に活かせることが要因です。

一括投資の場合は20年間ずっと複利の力がかかりますが、積立投資の場合は20年目に投資した10万円には全く複利がかかりません。

なお、複利の効果を最大に活かすには、右肩上がりである米国市場や全世界株式といったものに投資することが重要です。

 

もちろんこのの計算は、毎年5%の利率という仮定ですので実際はこのようになるとは限りません。

実際に過去のデータによるとこのような結果が得られるのは70~80%程度と言われています。

 

一括投資のメリット② 一度きりの投資でOK

最初に1000万円なら1000万円、500万円なら500万円投資するだけで終わりです。

それ以降追加で投資を行う必要はありません
(もちろん投資がしたければするのは構いません)

 

普段生活をする上で、投資のことだけ考えればいいわけじゃありませんよね。

もうちょっと良い家に住みたい
車を買い替えたい
海外旅行に行きたい
子供が産まれた

など、お金が必要になる機会はたくさんあります。

積立投資をするのであれば、毎月一定の額を用意しなければいけませんので、こういったちょっとした贅沢をすることが難しくなってしまいます。

その点一括投資であれば、最初に投資するまでに我慢は必要ですが、それ以降は好きに使うことができます。

 

一括投資のデメリット

次に一括投資のデメリットについてです。

一括投資の場合は次の3つのデメリットがありますので、注意が必要です。

一括投資の3つのデメリット

①まとまったお金が必要
②投資のタイミングは難しい
③増えるのは右肩上がりの市場だけ

 

一括投資のデメリット① まとまったお金が必要

当然ですが、最初に100万円や500万円といったまとまったお金を用意する必要があります。

余剰資金にゆとりがある人であれば全く問題ありません。

ですがそうでない人は、コツコツ数年かけて貯めた大金を一気に投資する必要があります。

果たしてそんな勇気はあるでしょうか?

せっかくコツコツ貯めたお金を失ったらどうしよう、、、

と考えてしまうことはいたって普通です。

 

例えば100万円投資しようと思うなら数百万円以上の資産がないとできないのが普通です。

つまり一括投資をするのであれば、かなりのまとまった資金が必要になります。

 

一括投資のデメリット② 投資のタイミングは難しい

投資をするタイミングはなかなか難しいです。

リーマンショックのような大暴落時が投資のタイミングととらえることもできますが、自分が買った後にもっと下がる可能性もありますよね。

そういうことを考えているとなかなか『今だ!!』と思えるタイミングはありません。

高値でつかんでしまうと、リターンが得られるまで時間がかかってしまいますので、高値でつかむのに気を付けるくらいしかできないでしょう。

 

一括投資のデメリット③ 増えるのは右肩上がりの市場だけ

メリットで積立投資よりも一括投資の方がリターンが大きくなる傾向にあると説明しましたが、これは右肩上がりの市場に投資した場合だけリターンが大きくなります。

むしろ日本のようなバブルの後なかなか株価が回復しない市場の場合は、積立投資の方がリターンが良くなります

一括投資をする場合は、米国市場や全世界株式など右肩上がりが期待できる市場にした方がいいでしょう。

積立投資

つぎに積立投資の場合のメリットとデメリットについて説明します。

詳しくはドルコスト平均法について説明した記事がありますので、あわせて読んでいただければより参考になるかと思います。

 

積立投資のメリット

積立投資のメリットは次の2つです。

積立投資のつのメリット

①リスクの軽減ができる
②少額からできる

 

積立投資のメリット① 値動きに強くリスクの軽減ができる

大きくリターンを得ることはできないですが、逆に大きく損をすることも少なく、リスクを小さくすることができます。

一括投資の説明では30年近く回復していない日本市場ではリターンが得られないと説明しましたが、積立投資の場合は日本市場でもリターンが得られる可能性は十分あります。

 

積立投資のメリット② 少額からできる

一括で大金を用意することが難しくても、積立投資であれば毎月少額から投資を始めることができます。

正直、普通の家庭では数百万円も貯めることって無理ですよね。

つみたてNISAであれば月々33,333円ですし、iDeCoであれば2万円です。

さらに、この額でなければいけない理由もなく、ねん出が難しければ月1万円から始めたって大丈夫です。

 

積立投資のデメリット

次に積立投資のデメリットについて説明します。

デメリットは次の2つがあります。

積立投資の2つのデメリット

①一括投資に比べるとリターンが少ない
②途中で降りられない

 

積立投資のデメリット① 一括投資に比べるとリターンが小さい

米国市場や全世界株式のような右肩上がりの市場だと、リターンは一括投資に負けてしまいます。

多くの方が過去のデータを使い一括投資、積立投資どちらの方がリターンが良かったかを検証していますが、おおよそ7~8割方一括投資の方がリターンが良いという結果がでています。

積立投資はリスクを小さくする投資法でもありますので当然の結果でもありますが、大きなリターンを得ることが難しいです。

 

積立投資のデメリット② 途中で降りられない

詳しくはドルコスト平均法について解説した記事を読んでほしいのですが、積立投資は超長期で投資をすることが前提でリスクを小さくする投資方法です。

途中で大暴落が来ても積立投資はやめてはいけませんし、急なお金が必要になった場合も現金化してしまうことはおすすめできません

もちろんどうしても現金が必要な状態になればしょうがないのですが、その場合はリターンがほとんどなかったり、むしろ手数料分減ってしまっているということもあり得ます。

一括投資と積立投資のうまい使い方

ここまでに一括投資・積立投資それぞれについて説明してきましたが、それぞれメリット・デメリットがあり、一概にどちらがいいとは言えません。

結局、一括投資と積立投資はどっちがいいの??

ということについてですが、一番最初に書いたように、

まとまったお金を用意できなくリスクを小さくしたい人 → 積立投資
まとまったお金を用意できてある程度のリスクを許容できる人 → 一括投資

ということになります。

 

ただ、これだと具体的に解決したことになりませんので、私のおすすめの投資法について簡単に説明します。

私がおすすめする方法は、基本はつみたてNISAやiDeCoでの積立投資をしながら、余剰資金を特定口座で一括投資する方法です。

積立投資で老後の資金を安定して貯めながら、余剰資金で一括投資を行い少し勝負にでる方法です。

この方法だと、一括投資・積立投資の両方のいいところどりをすることができます。

 

だけど一括投資のタイミングはどうすればいいの??

私がおすすめする一括投資のタイミングの1つは、暴落までコツコツ貯めておいて、暴落時に一括投資をする方法です。

もちろん最安値で買うなんてことは非常に難しいため、一括投資の後にもっと下がってしまうことだって十分あります。

ですが例えば、
・5%以上値下がりした場合に一括投資する
・底値から少し上がった時点で一括投資する

といったようにルールを決めて、しっかりとルールに基づいて実施することで心の安定を得ることができます。

 

一括投資・積立投資のまとめ

一括投資・積立投資のメリット・デメリットついて説明しました。

最終的には、リスク許容度などを考えたうえで、自分にどっちの方が合うのかということになります。

ぜひ、一括投資・積立投資それぞれのいいところをうまく使いながら投資をしてはどうでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました