つみたてNISAを始めたいけど何に投資すればいか分からない、、、
という初心者に向けて具体的にどの投資信託がおすすめできるかについて解説します。
つみたてNISAについてよく知らない人は、先につみたてNISAについてまとめた記事を読んでください。
結論を言うと、つみたてNISAは金融庁が審査した優良で安全な投資信託しかありませんので、好きなものでいいと思います。
ですが、それだとつまらないので私がおすすめするのは、eMAXIS Slim(イーマクシススリム)シリーズです。
SlimありとSlimなしの2つがありますが、Slimがある方ですので間違えないようにしてください。
eMAXIS Slimシリーズの中にも多くの投資信託があるのですが、その中でも、
・ eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
・ eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
のどちらかをおすすめします。
この記事ではどうしてこの2つをおすすめするのかについて説明します。
eMAXIS Slim シリーズについて
eMAXIS Slimシリーズとは、三菱UFJ国際投信が運用する投資信託で業界最低水準の運用コストを目指すことが特徴です。
実際に、私がおすすめする米国株式(S&P500)は手数料が0.0968%ですし、 他の種類の投資信託も約0.1%強と業界内でも最低水準の運用コストを実現しています。
基本的につみたてNISAは20年以上の超長期の運用をしますので、手数料を安く抑えることがとても重要になります。
つまり、投資信託の種類はたくさんありますが、その中でもeMAXIS Slimシリーズが手数料が非常に安くおすすめできることになります。
さらに、eMAXIS Slimシリーズにもいくつかの種類があるのですが、その中でもおすすめなのが、次の2つということになります。
・ eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
・ eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
最初に、S&P500という指標に連動する米国株式(S&P500)のメリット・デメリットについて説明します。
S&P500に連動する投資信託は、いろんなところでおすすめされていて、Youtubeの投資チャンネルでもよくおすすめされますし、オリエンタルラジオの中田さんもおすすめしていましたね。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のメリット
この投資信託のメリットは大きく2つあります。
長期間右肩上がりに成長している優良な投資先である
米国市場自体がずっと右肩上がりに成長している市場であり、特にS&P500という指標は高成長をしている指標です。
S&P500について簡単に説明すると、世界の経済の中心であるアメリカの企業の中から、特に優良な企業500社の株価を基に算出される指標です。
主な企業には、Apple、Microsoft、Amazon、Facebook、Googleなどを筆頭に、業績が順調な超優良企業ばかりとなっています。
つまり、この投資信託を購入するだけで、これらの超優良企業に簡単に投資することができるということです。
次の表はS&P500の実際の値動きですが、ときどきは下がりながらも右肩上がりであることが分かります。
1982年時と比較すると40年で26倍にもなっています。
圧倒的に安い手数料
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の手数料は圧倒的に安いです。
0.0968%と全投資信託の中でも圧倒的な安さです。
(※実際にかかる実質コストはもう少しかかります。)
つみたてNISAは超長期での運用を行いますので、手数料が安いというのはかなり大きなメリットとなります。
他の投資信託と比較して約0.1%程度の差でしかありませんが、安いに越したことはありません。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のデメリット
この投資信託はメリットで説明したように、右肩上がりの投資信託でしかも手数料も安く、非常におすすめできるものですが、それでもデメリットは多少あります。
アメリカの企業に集中し過ぎている
メリットで説明したように、この投資信託はアメリカの超優良企業500社の株価を指標とする投資信託です。
つまり、この投資信託のみを購入する場合は、アメリカの景気の影響をもろに受けてしまうことになりリスクが高いとも言えます。
今後アメリカ市場が停滞した場合は、せっかくのつみたてNISAが利益が全くでないどころか、マイナスになってしまうこともあり得ます。
ですが、安心してほしい事実としては、アメリカ市場が世界で最も安定して成長している市場であることは間違いありませんし、これまでも大暴落を何度も経験しても結果として右肩上がりを続けている非常に強い市場だということです。
運用成績だけを見れば他にも成績が良い投資信託がある
S&P500は非常に成績が優秀な指標なんですが、ここ10年の成績をみると、NASDAQという指標が非常に好成績を残しています。
S&P500が約2倍なのに対し、NASDAQは約6倍とNASDAQの方が好成績となっています。
じゃあNASDAQに連動した投資信託の方がいいんじゃないの??
と思うかもしれませんが、結論を言うと、NASDAQに連動する投資信託は数が少ないですし、過去にあり得ない大暴落をしたこともあり、今後も好成績が続くか分からないところがあります。
NASDAQに連動する投資信託は『iFreeNEXT NASDAQ100インデックス』くらいしかありません。
手数料は0.495%とS&P500より約5倍も高いですし、アメリカの超優良企業100社に集中投資するので、S&P500よりもさらにリスクが高いとも言えます。
また、実際に2000年のITバブル崩壊の時は、2年で75%も下落するようなあり得ない大暴落もあり、その後のリーマンショックの影響もあり、10年以上株価が上がらない状態がありました。
結局、投資は個人の判断ですので、運用成績をとるか手数料をとるかリスクをとるか、自分で決める必要があります。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
もう1つおすすめする投資信託が、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)です。
次にこの投資信託のメリット・デメリットについて説明ます。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のメリット
この投資信託のメリットは次の2つです。
これ1つで世界中に投資できる
これ1本買うだけで、世界中の企業に簡単に投資することができます。
投資の鉄則は分散投資をすることですので、分散投資が手軽にてきることはとても大きなメリットです。
何に投資するかを考える必要が全くありません。
このように最大市場のアメリカはもちろん、日本、ヨーロッパなどの先進国、中国、韓国などの新興国にも幅広く投資をすることができます。
あとは、株価がずっと停滞している日本が含まれていることもあり、この世界全体の株価が今後も上昇するかどうか、投資するに値するかどうかが問題となります。
結論を言うと、世界全体の株価はこれまで第1次・第2次世界大戦を経験しながらも上がり続けていますし、これからも上がり続ける可能性が高いと考えています。
なぜなら世界の状況は良くなり続けているからです。
どうしても疑わしい人は、『FACTFULNESS』という本を読んでみるといいかもしれません。
具体的な数字を出しながら、世界が良くなり続けていることが分かりやすく書かれています。
手数料が安い
eMAXIS Slimシリーズの特徴ですが、手数料が安いです。
手数料は0.1144%とこちらも業界最安値となっています。
全世界に投資できる投資信託は、楽天証券の場合でつみたてNISAをする場合は、『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』がありますが、こちらの手数料は0.212%と約2倍も高いです。
実質コストを比べると大きな差にはならないこともあるようですが、それでも手数料が安い方を選んだほうがいいと思います。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のデメリット
全世界株式には、手軽に全世界に投資ができて分散投資が簡単にできるというメリットがあると説明しましたが、デメリットも存在します。
アメリカの比重が大きい
このグラフをもう一度見てみると、アメリカの割合が56.6%もあることが分かります。
しかもアメリカは世界最大の市場であるため、アメリカ市場の値動きは世界中の市場に影響を与えます。
つまり、全世界株式と言いながらも、実質はアメリカの影響がめちゃくちゃ大きい投資信託と言えます。
結局、アメリカの影響が大きいのならS&P500の方がいいんじゃない??
ということになってしまいます。
債券は入れなくていいの??
株式60%・債券40%の割合が良いって聞いたことあるけど債券は買わなくていいの??
という疑問があるかもしれませんが、結論を言うとつみたてNISAには債券を入れる必要はないと考えます。
詳しくは、次の記事で説明していますので是非読んでみてください。
S&P500 VS 全世界株式まとめ
ここまで、両者のメリット・デメリットについて説明してきましたが、
結局、どっちのほうがおすすめなの??
ということについては、本人のリスク許容度次第ということになります。
リスクを取れるならS&P500
リスクを取りたくないなら全世界株式
という考えでいいかと思います。
つみたてNISAであれば非課税のメリットを最大限に活かすためにS&P500という考えもできますし、安全に運用したいのであれば全世界株式という考えもできます。
ぜひ自分にあった運用方法でつみたてNISAを行ってみてください。
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