減塩梅干しの作り方(10%)|カビさせないコツ

キッチン関係

手作りの梅干しでは、塩分濃度を20%にすることが推奨されています。

これは、カビを発生させずに確実に作ることができる塩分量だからです。

ですが、20%の塩分は正直かなり塩っ辛いです。

でも、健康のために塩分が低い梅干を作りたい
20%は塩っ辛すぎる、、、

という人も多いかと思います。

 

この記事では毎年梅干しを作っている私が、実際に作っている塩分濃度10%での梅干しの作り方を紹介します。

今まで何度も作ったことがありますが、カビたことは一度もありません。

ぜひ減塩の梅干し作りに挑戦してみてください。

※この記事では梅酢が上がる段階までの説明で終わりますので、赤しその入れ方や梅の干し方については説明をしません。

減塩梅干し作りに必要なもの

減塩梅干し作りに必要なものは次のとおりです。

梅干しを1kg作る想定です。2kg作るのであれば2倍にしてください。

梅 1kg
塩 100g
ホワイトリカー(35度以上) 30ml
霧吹き(なくてもいい)
ジップロック大

減塩梅干しを作るときの重要なポイント

重要なポイントは何よりもカビさせないことです。

ですが20%以下の塩分だとカビてしまう可能性があり、10%ともなれば十分にカビてしまう可能性があります。

カビを防ぐ有力な手段として主に3つの方法があります。

今回紹介するのは①の方法ですが、3つを合わせることでよりカビを防ぐことができます。

カビを防ぐ3つの方法

①ホワイトリカーで除菌する
②酸度が高い酢を混ぜる
③梅を湯通しする

カビを防ぐ方法① ホワイトリカーで除菌する

梅自体にカビの菌がついてしまっていると減塩の梅干しではあっという間にカビが回ってしまいます。

目で見えればいいのですが目では見えない小さなカビがいてもアウトです。

ですので、ホワイトリカーのアルコール成分で除菌することでカビを防ぐことができます。

 

梅を漬けるときに、ジップロックの内側と梅にホワイトリカー30mlを霧吹きでまんべんなく吹き付けてください。

これをするだけでカビのリスクを大きく減らすことができます。

霧吹きがなければダイレクトでも大丈夫です。

 

 

お酒を入れてしまうと梅干しにお酒の味がするんじゃ??

と思うかもしれませんが、出来上がりの梅干しからはアルコールの味は全くしませんので安心してください。

カビを防ぐ方法② 酸度が高い酢を混ぜる

酢には強い抗菌作用があります。

特に酸度が高い酢であれば抗菌効果も高いので、50mlくらい入れることでカビを防ぐことができます。

こちらも出来上がりの梅干しに酢の味がするということはありませんので、カビが心配であればホワイトリカーと合わせて使用してもいいでしょう。

カビを防ぐ方法③ 梅を湯通しする

梅をゆでちゃうの!?

と驚くかもしれませんが、実はこれには2つの効果があります。

 

【湯通しする効果①】

当然ですが熱湯ですので殺菌することができます。

何度も言いますが減塩梅干し作りの最大で唯一の敵がカビです。

湯通しすることでカビのリスクを減らすことができます。

 

【湯通しする効果②】

梅が柔らかくなる。

未熟な梅を買ってしまった場合、いくら追熟しても梅が柔らかくならないことがあります。

もちろん硬い梅干が好きな人であればそれでいいのですが、柔らかい梅干が良い人は軽く湯通しすることで未熟な梅でも柔らかくすることができます

ゆで時間は30秒くらいで十分ですが、梅の状態を見てゆで時間は前後させてください。

注意点として、完熟の梅の場合は絶対にゆでないでください

ただでさえ柔らかい梅がぐじゅぐじゅになって使い物にならなくなってしまいます。

漬け終えたら1日2回ひっくり返す

梅を漬けるとその日のうちには梅酢がどんどんでてきますので、朝・夕など1日2回、ジップロックごとひっくり返して梅酢が梅全体にかかるようにします。

梅酢に浸っている部分はカビが生えにくいのですが、梅酢から出ていて空気に触れている部分はカビが生えやすいです。

十分に梅酢がでてくるまではこまめにチェックしながら、ジップロックごとひっくり返しましょう。

塩分10%がおすすめな理由

ここまで減塩梅干しで10%を作る説明をしてきましたが、実は10%をおすすめする理由があります。

実際、上で紹介したホワイトリカーと酢を使い湯通しを行うことで、塩分濃度5%の梅干しを作ることもできるのですが、5%の梅干しは正直あまりおいしくありません

あくまで個人的な感想ですが、酸味が強く、塩味もぼやっとしていると感じます。

常温保存は絶対にできませんし、カビのリスクを抱えてまで作る味ではないと思いました。

 

どうしても塩分がもっと低い梅干が良ければ、いったん10%で作ってしまってその後塩抜きをすればいいと思います。

適当に水につけておけば塩が抜けていきます。

ちょっと水っぽくはなってしまいますが、付ける時間で塩分を調整することができます。

減塩梅干しの作り方まとめ

ホワイトリカーや酢を使う方法はよく知られているかと思いますが、湯通しする方法はあまり知られていなかったのではないでしょうか?

これらをうまく使うことで、5~6%の減塩梅干しを作ることもできますが、リスクの割にあまり美味しくないため、10%で作ることをおすすめします。

ぜひ、10%の食べやすくて美味しい減塩梅干しを作ってみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました